35

父のふわとろオムライス

「幸せな味」って表現がすごくいいですよね。食べ馴染みがあって美味しいお母さんの味とは違って、ちょっと塩っ辛いけどどこか特別だったみたいな。代々受け継がれていくのかなと想像して、心があったかくなりました。

SNSでシェア

Original Episode

割るオムライス

あまり料理をしない父が、唯一得意にしていたのが、卵をのせて最後に包丁で割るとトロッとひらくオムライス。何かのテレビで見てつくったところ、「プロみたい!」と家族に褒められ、気をよくした父は、ことあるごとにそのオムライスを披露してた。今思うと、きれいに包む方が難しい気もするけど、あのオムライスは、いなかの我が家の食卓にあって、ダントツでおしゃれで、何だが幸せな味がした。わかっていても、割れた瞬間「おぉ・・・!」とみんなで歓声をあげて、そのたび父はとても自慢げだった。

タマゴ さん

  • 地元ごはん
  • 実家ごはん

Comic

吉本ユータヌキ

漫画家、イラストレーター。1986年大阪生まれ。2020年に「漫画家やめたい」と落ち込んでいたタイミングでコーチングと出会い、雑談を繰り返すうちに「他人の期待に応えるために漫画を描くことに苦しみを感じていた」と気づく。1年かけて「自分の描きたいことを描く」へと少しずつ変化し、それ以降「気にしすぎ」な人が少しでも気楽に生きられるヒントになる作品をつくりたいと思っている。

Xホームページ

next

作品をもっと読む

36

深夜の呼び出しラーメン

吉本ユータヌキ

34

食べ放題の帰り道

吉本ユータヌキ

エピソードをもっと見る

エリアで探す

おばあちゃんの煮た林檎

私の好物は煮た林檎。 幼少期おばあちゃんが作ってくれた料理。 その料理が生まれたのは、乳歯が抜ける時期。私が「歯がぐらぐらして痛いから、りんごは食べれないよ。」と言うとおばあちゃんは「じゃあ煮てあげようね。」と、切った林檎を煮て、砂糖をかけてくれた。 幼い私にとって未知なる姿に変わった林檎は、とても衝撃的だった。甘くて口の中でとろける、アップルパイの中身だけ頬張ったような幸せな味だった。それから私のお気に入りになったこの料理。暖かいまま食べると、私の心を優しく包み込んでくれるのです。今でも私はおばあちゃんを思い出しながら、林檎を煮て食べています。

イマジナリー さん

カミカミ昆布

カミカミ昆布ってご存知ですか? 給食で出たメニューでちょっと甘い味付けの昆布が三本入ったおやつみたいなものです。 私が小学生の頃に出されていたのですが、大人になった今でもふと思い出して食べたくなってネットで購入してしまいます。 他県の友人に聞いてもわからないとのことで私の地域だけ?と思い投稿させていただきました。

トリニード さん

誕生日の思い出

私の誕生日は1月3日で。 田舎に住んでいたこと、三が日ということが合わさりケーキ屋さんはどこも閉まっていたのですが。 調理師免許を持ってる父が、本格的なオーブンや調理器具のある叔母の家に行きケーキを作ってくれる事に。 ですが、誕生日会をする時間になっても父は帰って来ず…。 遅いな〜と待ってると…片足を怪我した父がケーキを持って帰ってきました。 詳しく話を聞くと、ケーキがあるからって事で片手でケーキを持ってもう片方でバイクを運転してる時にバランスを崩して横転。 けどケーキは死守しなきゃと思ってたら、足を怪我してしまったと。 物凄く飄々というものの、結構血が出ていて家族は慌ててタオルやら救急箱やらを取って 20年近く経った今でも鮮明に思い出す、誕生日になりました。

とっとこ太郎 さん

青春18切符での旅のシメご飯

お盆は名古屋の実家に帰っていたのですが、家族と予定が合わず私だけ別で現地集合に。 交通費を節約するために青春18キップで名古屋を目指したのですが、電車での長旅と途中熱海などで下車したこともあり、名古屋についたのは夜遅くに。 駅から実家に向かう途中の手羽先屋さんの手羽先をテイクアウトして食べたのですが、旅の疲れと手羽先の濃い味付けでビールが進み、とても美味しいごはんになりました。

なんでもないや さん

チキンバスケット

母は出産まで悪阻が酷くて私は母の実家に預けられました。 その母が体調のよい時に私に会いに来てくれました。母が帰る前に食事をする事になり駅に近いレストランへ。 そこでチキンバスケットを食べました。母が私に「これを食べたら、お母さん帰るからね」と言われておいしいし、お腹すいているから食べたいけど食べ終わったら母が帰ってまた会えないと思うと複雑でした。 今はそのレストランはなくなりましたが今でも店の前を通るとあのせつないような気持ちがよみがえります。

のん吉 さん

タグで探す

嫌いな食べ物ある?

「嫌いな食べ物ある?」 居酒屋で飲んでいた時にした会話。 友達たちが「パクチー」「ほうれん草の味噌汁」「ゆでたキャベツ」と順番に答えていく。 一番最後私の番。もはや大喜利だろみたいなこの場面で私が答えたのが、 「加工されたいちご」。 全くウケなかった。分かっていたけど何か悔しい。何が正解だったのだろう。あれからずっと考えているが答えが出ない。 だからこそ皆さんに問いたい。 「嫌いな食べ物ある?」

和こうちゃ さん

小さい頃に初めて母に教えてもらった料理

小さい頃に初めて母に教えてもらった料理  甘くて美味しくて柔らかい  お弁当の中に入れても良いし  朝ごはんのお供にも最適 「卵焼き」 卵焼きが作れると早く結婚出来る  ってママに教えてもらった  卵焼きは作れますが未だ独身です

ぽこたん さん

ラーメン二郎で飢えを凌いだ学生時代の思い出

秋の夜空を見上げながら歩いていると、黄色い看板が視界に入った。学生時代によく行った、「ラーメン二郎」の看板だった。目線を下げると、若年層を中心に大行列。ああ、20年前は、自分もこの行列に並んで、遊園地のアトラクションのようにワクワクした気持ちで大盛りのラーメンを食べれるのを今か今かと心待ちにしていた。早速入って、小盛りの200gを注文した。当時に比べると食べられる量は減ったけど、変わらぬパンチの効いた濃い味に大学生活の思い出が蘇ってきた。 当時、僕はお金がなかった。親類が一人もいない東京に裸一貫で出てきて、4畳で家賃30000円の激安アパートに住み、アルバイトをしながら大学に通った。給料日の前にはいつも財布にお金がなかったから、ワンコイン近くで食べられた二郎の大盛りを昼に食べて、1日の飢えを凌いだっけ。

企業戦士 さん

いやいや食べた思い出の春巻き

僕は給食が嫌いだった。偏食で、味の濃いものしか口にしなかった。春巻も野菜が入っているというだけで食べられなかった。でも、4年生のときに当たった厳しい先生に、春巻きを食べさせてもらった。最初は嫌すぎて涙を流したけど、勇気を出してみると意外と美味しかった。それ以来、春巻は大好物。これを食べるたびに、あの時の先生の顔を思い出す。

丹波人 さん

おばあちゃんの煮た林檎

私の好物は煮た林檎。 幼少期おばあちゃんが作ってくれた料理。 その料理が生まれたのは、乳歯が抜ける時期。私が「歯がぐらぐらして痛いから、りんごは食べれないよ。」と言うとおばあちゃんは「じゃあ煮てあげようね。」と、切った林檎を煮て、砂糖をかけてくれた。 幼い私にとって未知なる姿に変わった林檎は、とても衝撃的だった。甘くて口の中でとろける、アップルパイの中身だけ頬張ったような幸せな味だった。それから私のお気に入りになったこの料理。暖かいまま食べると、私の心を優しく包み込んでくれるのです。今でも私はおばあちゃんを思い出しながら、林檎を煮て食べています。

イマジナリー さん

1/4