数年経っても家族の話題にのぼる、石垣島の島オクラ
転職前の有給休暇を使って、両親と子どもと行こうと計画した5月の石垣島旅行。 小さい頃は旅行好きの両親に連れられて、国内にも国外にもよく旅行に出たけれど、大学生になってからは友人や恋人との旅行が楽しくなり、親と旅行する機会は無くなった。 だから、みんな揃っての家族旅行は10年ぶりだった。 せっかくだから楽しんで欲しい、楽しみたい。大人になった私が上手にアテンドをして、リラックスしてもらいたい! そして、いざ旅行! 旅行によく慣れた、自分で動いてしまう両親だから、私のアテンドはなんだか空振り気味…。 いつまで経っても両親には敵わないなあ、と思いながら向かった初日の夜ごはんは、 石垣島の食材を使った数々の美味しい島料理が味わえる地元のお店。 石垣島らしさが詰まったメニューから何を頼もうかと目移りするのも楽しい…。 そこで、なんとなしに注文した島オクラ! 茹でて鰹節をかけられただけなのに、普段食べるオクラと違って、ふっくら柔らかく、味はほんのり甘い。 普段食べるオクラは五角形だけど、島オクラはまーるい。 そんなことを両親と子どもと不思議がりながら、「なんでこんなにこのオクラ美味しいんだろう?」とみんなで大はしゃぎ。 なんだ、みんなで、美味しいこと、不思議なこと、驚くことを楽しめばいいんだなあ。 みんなの楽しそうな笑顔を見て、ちょっとふさいでいた私の心もまーるくなりました。 この美味しい島オクラは、旅行から数年経った今でも、ふと家族の会話にのぼる、大事なごはんメモリーです。
すいとう
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大阪のおでん屋さんのうどん
20代前半、社会人になって間もないころ、慣れない出張で大阪へ。緊張しながらも取引先と日中の仕事を無事終えることができた。夜は打上げで大いに盛り上がり、1軒で3時間は過ぎていただろうか。すでにだいぶお酒も呑んでいた。店を出ると、「締めの一杯行こうぜ」と言われ、まだ呑むのかよ、勘弁してくれよ、と思いつつ千鳥足で歩き回り、営業しているおでん屋さんをみつけ飛び込んだ。とりあえずじゃないけどビールとおでんを少々頼み再度乾杯。そこで口にしたおでんのおだしが・・・うまい。東京と違う。地域によっておだしが異なるという知識はあったが、体験したのは初めてだった。さらに若かった私はまたお腹がすき始めていることに気づき、おでんでは飽き足らず、何か追加注文しようと思い立った。「うどん頼んでいいすか」と取引先に伝えると、「いいよ、しっかしお前、よく食うなぁ―」と上機嫌。でてきたのはシンプルきわまりない素うどんだったが、これが五臓六腑にしみわたるうまさ。そもそも、なんでおでん屋にうどんがあるんだ?、東京にはおでん屋ってないよなあ、大阪なんかいいな、と思いながらうどんをすすってあっという間に完食。取引先は半寝状態。何だか大人の階段を上った気がした夜だった。
河童 さん
誕生日のごちそう
誕生日の時にお母さんは毎回私が好きなご飯を作ってくれます。ローストビーフが食べたいと言うとお母さんはローストビーフを作ってくれます。それがすごく嬉しくて大切な思い出です。
ふうまる さん
母親からの仕送り
上京して自分の家族ができてから、なんとなく煩わしくなり両親と連絡をまともに取らない時期が続いている。その間も母親からは定期的に、郷土の食材が送られてきていたが、お礼もまともに言ったこともなかった。この間も小さいころに好物だったすじこやたらこ、つぶ貝が送られてきて、喜んでいる子供たちを見ていた時に、なぜかふと、この仕送りがなくなったら寂しいな、と感じる瞬間があった。今回はきちんとお礼を伝えようと思う。ありがとう。
ねぶたろう さん
でかいわ、おにぎり
運動会の時、うちのおにぎりだけ、異常にでかかった。中の具も、酢豚とか卵焼きとか、他の家庭とは一線を画していた。その時は少しはずかしさもあったけど、なんかがんばれって言われてる気がして、心強かった。親になった今、息子の運動会には、僕もとびきりでかいおにぎりを持たせている。
りくと さん
数年経っても家族の話題にのぼる、石垣島の島オクラ
転職前の有給休暇を使って、両親と子どもと行こうと計画した5月の石垣島旅行。 小さい頃は旅行好きの両親に連れられて、国内にも国外にもよく旅行に出たけれど、大学生になってからは友人や恋人との旅行が楽しくなり、親と旅行する機会は無くなった。 だから、みんな揃っての家族旅行は10年ぶりだった。 せっかくだから楽しんで欲しい、楽しみたい。大人になった私が上手にアテンドをして、リラックスしてもらいたい! そして、いざ旅行! 旅行によく慣れた、自分で動いてしまう両親だから、私のアテンドはなんだか空振り気味…。 いつまで経っても両親には敵わないなあ、と思いながら向かった初日の夜ごはんは、 石垣島の食材を使った数々の美味しい島料理が味わえる地元のお店。 石垣島らしさが詰まったメニューから何を頼もうかと目移りするのも楽しい…。 そこで、なんとなしに注文した島オクラ! 茹でて鰹節をかけられただけなのに、普段食べるオクラと違って、ふっくら柔らかく、味はほんのり甘い。 普段食べるオクラは五角形だけど、島オクラはまーるい。 そんなことを両親と子どもと不思議がりながら、「なんでこんなにこのオクラ美味しいんだろう?」とみんなで大はしゃぎ。 なんだ、みんなで、美味しいこと、不思議なこと、驚くことを楽しめばいいんだなあ。 みんなの楽しそうな笑顔を見て、ちょっとふさいでいた私の心もまーるくなりました。 この美味しい島オクラは、旅行から数年経った今でも、ふと家族の会話にのぼる、大事なごはんメモリーです。
すいとう さん
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茶色多めのお弁当
子供の頃、煮物とか胡麻和えとか、すこしくすんだ卵焼きとか、茶色が多めのお弁当が、少し嫌だった。周りの同級生のお弁当はなんだか色鮮やかで羨ましかった。 でも親になって、子供にお弁当を作るようになって感じるのは、あの色合いは手作りのおかずが多かったからなんだなということ。冷凍食品はきれいだけど、手作りのおかずをお弁当煮詰める方が、よっぽど大変で、今になってあの少し茶色いお弁当のありがたさを感じる。
おいら さん
おじいちゃんと焼きまんじゅう
夏休みになると、前橋にあるおじいちゃんの家によく行っていた。 孫にやさしく、いつもおもちゃ売り場に連れて行ってくれて、おもちゃを買ってくれた。 一緒に野球をしてくれたり、甲子園をTVでみたり。 2週間くらい過ごして、ずっと夏休みが終わらなければいいのにと毎回思っていた。 おじいちゃんは僕らが買える時、地元で有名な焼きまんじゅうを買ってもたせてくれた。 車窓から赤城山を見ながら、甘しょっぱい焼きまんじゅうを食べて、せつない気持ちとともに東京に帰ったいたなと今でも思い出す。
加藤 さん
アメリカンドーナッツ
アメリカ留学中、お金がなくて、安かったコンビニのドーナッツと牛乳だけ買ってお腹を満たしてた。シェアハウスの玄関先のブランコに揺られながら食べてたあのめちゃくちゃにあまいドーナッツを牛乳で流し込んだ味は、自分にとって特別な味。写真がたのしくてたのしくて、食費もフィルムや印画紙台に当てていたあの学生の日々は、今思うととても幸せな時間だった。
テキサス さん