オバァの作る沖縄そば
沖縄の北の果て・辺戸岬のオバァの家に訪れると、台所の方から何やら美味しそうな香りが漂っている。 匂いの出所の大鍋をのぞくと、黄金色のかつおだしと、大量の三枚肉(ラフテーのこと)とソーキ(スペアリブのこと)が顔をのぞかせた。これだけで、今日のお昼は「沖縄そば」だと確信できた。 「朝の7時からもう4時間は煮込んでるから、そろそろ最後の仕上げさぁね」 鍋をのぞく私にそう告げると、オバァは肉をどけて残ったスープをやかんに移し替える。 「お味噌汁やすまし汁はずうっと鍋で煮ているのに、沖縄そばのスープだけは、どうしてわざわざやかんに移すわけ?」 幼いころから長年疑問に思っていたことが、ふと、こぼれてしまった。 「肉の脂が溶けすぎてもダメ、スープが濁るし、肉の味もまずくなる。やかんに移せばそれを防げるし沸騰もしやすい」と、しわくちゃな笑顔と優しい声でそう告げるオバァを見た後で食べるそばは、いつになく優しい味がした。
ゆでたまご
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shufuおうちごはん さん
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学生時代 好みのチキン南蛮を探しに良く食べ歩いた 鶏むねvs鶏もも タルタル有vs無 甘酢を浸すvsかけるvs甘酢でチキンを煮る いろんなチキン南蛮を食べてきた そんな私のチキン南蛮 最近はカロリー気にしてマヨは控えめ 米酢・紅生姜・ごまは我が家の定番 さっぱり食べられる 我が家はむね肉 小麦粉を下地に卵液の衣をつける 部活の大会前 受験前 お祝いごと 事あるごとに、食べてきた 甘酢を絡めて、さらに煮詰めた甘酢をかける タルタルをかけて、完成 思い出の味 我が家のチキン南蛮
mabo さん
おばあちゃんのあげぱん
私にはおばあちゃんがいます。 正確には居ました。今はお空の上でひいおばあちゃん達と仲良く暮らしてると思います。 突然ですが私は揚げパンがとても大好きです。小さい頃からよくおばあちゃんが揚げパンを作ってくれていました。 ただ コッペパンを揚げる揚げパンとは違い食パンを四等分にしみみを切り正方形のまま揚げてお砂糖をまぶす至って簡単な作り方です。 1度に作る量が多いので毎回こんなに食べきれないよ〜と思いつつも結局美味しくてほとんど1人で平らげてしまうほど美味しかったんです。 おばあちゃんは私が成人する3ヶ月前に亡くなりました。 いつも何かあるとおばあちゃんに助けてもらいおばあちゃんの作ったご飯を食べ一緒に寝るのが本当に大好きでした。 亡くなってからは大好きな揚げパンを食べることが無くなり市販の揚げパンでは物足りなくどうしてもコッペパンの揚げパンではなくおばあちゃんが作ってくれたあの揚げパンが恋しかったんです。 ある日母が揚げパンを作ってくれました。 食べる気にもなれず そう伝えようと思い母が出してくれた揚げパンを見るとおばあちゃんの作った揚げパンと似ていて思わず1つ手に取ってしまいました。 とても美味しくておばあちゃんの作ってくれた揚げパンよりほんのちょっと甘めで それでも気がつくと泣きながら食べていました。 揚げパンが大好きな私を見兼ねて普段そういう料理を作らない母が作ってくれたことが何よりも嬉しく思いました。 あの時揚げパンを作ってくれた母には感謝していますし今では自分でもおばあちゃんと母が作ってくれた揚げパンを真似して作っています。 いつかおばあちゃんに私が作った揚げパンを食べて欲しい なんて思いながら。
しょくぱん さん