みんなから集まったごはんの思い出
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全2作品
思い出の椎茸と鍋焼きうどん
夫との出会いは友人宅で開催された鍋パーティーだった みんなで鍋の準備をしている時 私は椎茸の飾り切りが上手に出来なかった 不細工な椎茸を見てみんなが笑う中 初対面の夫がこう言った 『伸びしろがあってええやん』 ポジティブな言葉と優しい関西弁の夫に私は惚れた 夫と結婚して十五年 人生色々あるけれど 理解のある優しい夫に救われる事は多い 父としても申し分ない そして 椎茸の飾り切りが上手に出来なかった私は 毎日家族のためにバランスを考えてごはんを作れる主婦になった 人は誰しも伸びしろしかない 努力は必ず報われる そんな事を思いながら 今日もごはんを作る
shufuおうちごはん さん


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禁断のワード、広島焼き
上京してはや10年、地元の広島へ帰省したときに必ず食べるのは「お好み焼き」。たっぷりキャベツと麺の上に様々な具や卵、生地が載り、ジュウジュウと熱々の鉄板から、皿は使わずヘラで直接食べるのが広島流。 東京に出てきて気がついたのは、この紛れもない「お好み焼き」を、東京では「広島焼き」「広島風お好み焼き」と呼ぶのが一般的だということだ。 広島の人たちはお好み焼きを、「関東風」でも「関西風」でもなく、紛れもなく自分たちが元祖「お好み焼き」だと誇りに思っており、「広島焼き」という呼び名は広島県内で見たことも聞いたこともないので、受け入れることができない。 「『広島焼き』なんてものは存在せんよ。」「広島風~ならギリギリ許してやらんこともなぁけど、、あれは『お好み焼き』じゃけぇ。。」 そんな私は、東京に出てきて以来、折に触れて都会の人々に、お好み焼きの真実を伝えている。これは『お好み焼き』ですよ!と。 ちなみに広島のライブハウスには、県外からきたミュージシャンがウッカリ禁断のワードを口にしないよう、「MCで『広島焼き』と言うのはやめてください」と張り紙がしてあるらしい。 広島に行くときは、うっかり口を滑らせぬようご注意を。
瀬戸の花婿 さん

甘くて美味しい玉子焼き
実家に帰るとご馳走で迎えてくれる母親 子供の頃から大好きだった料理をそのまま揃えた食卓 特にその中でも海苔巻きが大好きです 母親の作る玉子焼きは砂糖とほんだしが入っていて それだけで甘くて美味しい その玉子焼きはお弁当にもいつも入っていたから 懐かしい味わいでもある 私には綺麗な部分をくれる でも玉子焼きが好きだからこの端っこを食べちゃう また食べたくなってきた 実家に帰ろう
ながらぼ さん

玉ねぎ卵かけごはん
三重に旅に行ったときに、宿泊先の民宿のおじさんが農家で、仕事終わりにもってきた生の玉ねぎのスライスをご飯にかけて、生卵をかけて食べさせてくれた。醤油なんかかけるな、と少しだけ塩を振ってくれたその卵かけご飯が、信じられないくらい美味しかった。玉ねぎが辛くて、卵がまろやかで、鮮烈な香りがあって。美味しそうに食べていた僕を見て、がはは!!とわらう豪快さに、おじさんすごくかっこいいな、と思ったのを覚えてる。
たまねぎお さん
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オバァの作る沖縄そば
沖縄の北の果て・辺戸岬のオバァの家に訪れると、台所の方から何やら美味しそうな香りが漂っている。 匂いの出所の大鍋をのぞくと、黄金色のかつおだしと、大量の三枚肉(ラフテーのこと)とソーキ(スペアリブのこと)が顔をのぞかせた。これだけで、今日のお昼は「沖縄そば」だと確信できた。 「朝の7時からもう4時間は煮込んでるから、そろそろ最後の仕上げさぁね」 鍋をのぞく私にそう告げると、オバァは肉をどけて残ったスープをやかんに移し替える。 「お味噌汁やすまし汁はずうっと鍋で煮ているのに、沖縄そばのスープだけは、どうしてわざわざやかんに移すわけ?」 幼いころから長年疑問に思っていたことが、ふと、こぼれてしまった。 「肉の脂が溶けすぎてもダメ、スープが濁るし、肉の味もまずくなる。やかんに移せばそれを防げるし沸騰もしやすい」と、しわくちゃな笑顔と優しい声でそう告げるオバァを見た後で食べるそばは、いつになく優しい味がした。
ゆでたまご さん
結婚初日のカレー
結婚するまで実家暮らしだった自分。27歳で結婚することとなり、初めて実家を出て、妻と暮らすことになりました。結婚初日、仕事帰りに家に帰ると、妻が作ったカレーがありました。妻と食べる同棲初日の初めての夕食。実家で慣れ親しんだ今までのカレーとは少し味が違うけれど、これがこれから「暮らしのカレー」になるんだとしみじみ思ったのを覚えています。
ひろし さん
でかいわ、おにぎり
運動会の時、うちのおにぎりだけ、異常にでかかった。中の具も、酢豚とか卵焼きとか、他の家庭とは一線を画していた。その時は少しはずかしさもあったけど、なんかがんばれって言われてる気がして、心強かった。親になった今、息子の運動会には、僕もとびきりでかいおにぎりを持たせている。
りくと さん